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新築祝いのお返しで避けたいタブーとは?お礼状の書き方も紹介

家を建てたときに、親しい人や親戚からお祝いをもらうことがあります。もらったからには、何かお返しを渡すのが一般的ですが、実は意外と知られていないタブーがあります。

多くの場合、家を建てるのは一生にそう何度も経験するわけではないため、マナーを知らないという方も少なくありません。

相手に気持ちよくお返しを受け取ってもらうために、タブーとされることや、新築のお祝い返しのマナーを習得しておきましょう。具体的に、お返しに適したアイテムについても、ご紹介していきます。

 

意外と知られていない?新築祝いのお返しで避けたいタブーとは

せっかく新築を建てたことを祝ってもらったのに、お返しの内容で、相手に不快な思いをさせることは避けたいところです。
まずは、どのようなことが具体的にタブーであるのか、みていきましょう。

早すぎるお返しや手渡し、返礼品の値段

本来は、お祝いをもらったのであれば、落ち着いた頃に新居へ相手を招待し、お披露目をするのがマナーだとされています。そのタイミングでお返しを渡すことも可能です。

とはいえ、相手が遠方に住んでいる場合や、お披露目に都合が合わないこともあるでしょう。その場合は、郵送してもかまいません。

また、お返しは早いほうがよいに越したことはない、と思う人は少なくないでしょう。しかし、実は、あまりに早すぎるお返しはNGです。

お祝いをもらった後すぐにお返しを渡すと、元々お祝いをもらう予定でお返しを準備していた、あるいは、お祝いをもらうことを所望していたという印象をもたれてしまうことがあります。

お返しの金額については、もらった金額や品の半分の額~3分の1になるように設定しましょう。
もらった金額や品よりも高いものをお返しとして渡すことは、相手にとって失礼にあたるため、注意しましょう。

もらったものが何か品物である場合には、インターネットでだいたいの金額を調べてから、お返しを用意することをおすすめします。

不祝儀や縁起物、過剰な感謝の表現

お返しを用意するにあたって、縁起が悪いものは避ける必要があります。
たとえば「火」を思い起こせるようなキャンドルや「縁を断つ・切る」を意味する刃物、お葬式や仏事によく使われる日本茶・緑茶などが挙げられます。

また、金額が直接的に分かるような商品券や現金については、とくに目上の人に渡すのは避けるのが通例です。

そのほか「足で踏む」という印象が強いスリッパや靴下、肌着など身に付けるようなものについても相手の生活に踏み込む印象が強く、失礼にあたるため、避けたほうがよいとされています。

また、あまりに過剰に感謝を伝えることは、逆に失礼になってしまうことがあります。
あまり意識しすぎずに、スマートに感謝を伝えるようにしましょう。

宛名の書き方や送り方

手渡しで直接相手に渡せない場合には、郵送する必要がありますが、その際にメッセージカードやお礼状を添えたほうが良いでしょう。

ただ「お祝いをもらったから、お返しをした」だけのように感じられることがあり、失礼に思われるケースがあります。目上の人にはお礼状を用意し、親しい人にはメッセージカードを添えましょう。

また、内祝いのことを「お返し」と表現するのはタブーです。
本来、内祝いとは、喜ばしい出来事に対して、親しい人を家に招いておもてなしをすることであり、お返しを意味しているわけではないため注意しましょう。

さらに、のしをせずに渡すのもNGです。のしには、正式に相手に贈るものであるという役割があるため、のしがないと失礼にあたることがあります。


お返しの時期や内容、お礼状の書き方

ここまで、タブーについてみてきました。それでは、実際にどのようなものを用意したらよいのか、渡す時期はいつがよいのかなど、詳しくみていきましょう。

お返しの時期や送付方法

相手にお返しを渡すタイミングとしては、お祝いをもらってから3週間~1、2か月以内を目安にしましょう。
前述したとおり、相手に渡すのが早すぎるのはNGですが、逆にあまりに遅いのも失礼にあたるため注意が必要です。

まずは、お祝いを受け取ったときに、メールや電話で感謝を伝えておきましょう。
また、相手に直接会ってお祝いを渡すのが一番よい方法ではありますが、相手が遠方に住んでいる場合や、都合が合わないこともあるでしょう。

そんなときは、郵送でもOKです。
ただし、いきなり荷物を送ると無遠慮な印象を与えがちなため、あらかじめ郵送する旨を伝えておくのがベストです。
また、相手の希望する日時に指定して、郵送できるとさらによいでしょう。

新築の内祝いでは、水引が紅白あるいは金銀の蝶結び(=花結び)のものが描かれたのしを選びます。
蝶結びは、何回も結び直すことができることから「何回あっても喜ばしい・うれしいこと」に使われます。
新築祝いも、この用途に当てはまるため、蝶結びののしを選びます。

のしの表書きには「新築内祝い」と記入し、水引の下には名字あるいはフルネームを記入しましょう。
毛筆あるいは筆ペンを使って書きましょう。


適切なお返しの内容を選ぶポイント

NGなものをお返しに選ぶのはタブーですが、どのようなものを用意すればよいのでしょうか。スイーツや調味料などの消えものは、もらっても負担になりにくいため、定番でおすすめです。

また、タオルなどの実用品も、喜ばれることが多いアイテムです。毎日使うため、何枚あっても困りません。自分ではなかなか買わないようなブランドもののタオルや、
肌触りがよい・機能性が高いようなタオルは、とくに喜ばれるでしょう。

そのほか、カタログギフトのように、相手の好きなアイテムを選べるようなものも喜ばれることが多いです。さまざまな価格帯のカタログギフトがあるため、もらった金額や品に応じたものを用意できるという点もポイントが高いでしょう。

お礼状の書き方や例文

お礼状は、基本的には「頭語」「時候の挨拶」「相手の体調・健康を配慮する言葉」「お祝いに対するお礼の言葉」「近況について」「お返しについて」「結語」という内容で書くのが通例です。

たとえば、目上の方に対してであれば「拝啓 時候の挨拶 皆さまにおかれましては、ご清栄のこととお慶び申し上げます。先日は、拙宅に対してお祝いをいただき、心より御礼を申し上げます。おかげさまで、新しい家での生活にも慣れてきたところでございます。お近くにお出かけの際には、ぜひお立ち寄りいただければと存じます。ささやかではありますが、内祝いの品をお贈りさせていただきますので、ご笑納いただければ幸いです。略儀ながら書面をもちまして、御礼を申し上げます。 敬具」と、書きましょう。

相手が親しい人である場合には、よりラフな雰囲気の文面にしてもOKです。
たとえば「夏らしく、暑さを感じる季節になってきましたが、皆さん元気に過ごしていますか。先日は、おしゃれなお祝いをいただき、ありがとうございました。おかげさまで、新しい家での生活にも慣れてきました。駅からも近いので、ぜひ遊びにいらしてください。心ばかりではありますが、内祝いの品を贈らせていただきましたので、どうぞお使いください。これからも、末永いお付き合いをよろしくお願いします。」などの文章がよいでしょう。

お例状やメッセージカードは必ず添えたほうがよいですが、相手との間柄によって、文章を考えるようにしましょう。

 

お返しの品物選びでの注意点とおすすめアイテム

タブーとされることや、お返しの贈り方、お礼状やメッセージカードの書き方についてみてきました。
それでは、品物を選ぶうえで気を付けるべきことはなんでしょうか。
おすすめのアイテムとあわせて、解説していきましょう。

品物選びで気を付けるべきこととは

前述したとおり、タブーとされるものを贈るのはもちろんNGです。
火を思い起こせるようなものはNGであり、赤色のものも避けたほうがよいとされています。

また、お葬式などに使われることが多いお茶類や、忌み数である「9」や「4」の数字が
つくものも避けたほうが無難でしょう。

なるべく縁起がよいものを選ぶのがベストです。
また、使い道がないようなものを贈ると、相手が困ってしまうことがあります。
実用性・機能性が高いものを選ぶと、より喜ばれるでしょう。

実用的で喜ばれるお返しアイテムとは

あまりに高級なものは、かえって相手に気を遣わせてしまうため、手頃な価格で実用性・機能性が高いものを選ぶのがおすすめです。
この条件に合うアイテムのひとつに、タオルが挙げられます。

吸水性に優れたものや、肌触りが特別によいもの、高級感があるものなど、
さまざまな種類があります。相手のライフスタイルに応じたものを選べるとさらに喜ばれるでしょう。

また、タオルは毎日使うものであるため、何枚あってもうれしいものです。
とくに、質のよいタオルは、なかなか自分では買わないという人もいるでしょう。
そのため、タオルはお返しの定番ではありますが、もらうとうれしいという人は少なくありません。

予算に応じたお返しアイテムの選び方

もらったお祝いの額に応じて、お返しを考える必要があります。
ここからは、予算別におすすめのアイテムをみていきましょう。

まずは、予算が3,000円から4,999円前後の場合についてです。
お米やスイーツ、海苔などのアイテムが適しているでしょう。
いずれも消えものであるため、相手に負担をかけることなく、贈ることができます。

続いては、予算が5,000円から9,999円前後の場合についてです。
洗濯洗剤の詰め合わせや、高級志向の調味料詰め合わせ、お酒、高級タオル、高級和牛などのアイテムがおすすめです。
お酒は相手にもよりますが、それ以外のアイテムは、もらって困ることはないものばかりだといえます。

最後に、予算が10,000円以上の場合です。
高額なお祝いをもらった場合には、お返しの予算が10,000円以上になることがあるでしょう。
ペアグラスやカップアンドソーサー、お皿などの食器類や、お酒、高級和牛、高級タオルなどのアイテムがおすすめです。

普段、自分では買わないようなものを選ぶと、喜んでもらえるでしょう。
また、相手が好きなアイテムを選べるカタログギフトでもOKです。

 

お返しの贈り方でのマナーと配慮すべきポイント

相手とよい関係性を維持するために、マナーを守って気持ちよくやり取りができるのが理想的です。
では、実際にお返しを贈る際に、どのようなことに配慮すべきなのかみていきましょう。

お返しの贈り方や渡し方

本来、内祝いをもらったのであれば、新しい家に相手を招いて、家をお披露目するのがマナーです。
] しかし、相手が遠方に住んでいる場合や、都合が合わないなどの理由で、お招きが難しいケースがあります。

そんな場合には、お返しとして品物を相手に贈ります。
基本的には、相手に直接手渡しすることがマナーではありますが、さまざまな事情から手渡しができないこともあるでしょう。そんなときには、郵送で相手の自宅に贈ってもOKです。

あらかじめメールや電話で相手の都合を聞いてから、日時を指定して郵送しましょう。
郵送するときには、必ずお礼状あるいはメッセージカードも一緒に贈るようにしましょう。

受け取りの連絡や返礼品の受け取り方

相手からお祝いをもらった際には、必ず当日あるいは翌日までに、電話やメール、お礼状を贈るなどの方法でお礼の連絡をしましょう。

実際にお返しを相手に渡すまでに時間があったとしても、すぐにお礼の言葉を伝えるのがマナーです。
その際に「お返し」と表現するのはNGであり、必ず「内祝い」という言葉を使いましょう。

また、相手から直接お祝いを受け取る場合には、まずは品物を受け取り、一度テーブルなどの上で上座側になるように置いてから、お辞儀をします。

その後、きちんとお礼の言葉を述べてから、品物を別室に移動させます。
その場にずっと置きっぱなしにするのはNGであり、別室に移動させることで「大切にいただきました」ということが伝わります。

マナーを守って心からのお礼を伝える

お祝いを受け取るのも、お返しを相手に渡すのも、何より大切なのは感謝の気持ちを相手にきちんと伝えることです。

お返しを渡すタイミングや、お返しに適した品物、お礼状や送付方法など、さまざまなマナーがありますが、手順を踏まえればそれほど難しいものではありません。

また、お返しの贈り忘れは絶対に避けたいところです。
失礼にあたるどころか、今後の関係性も雲行きが怪しくなってしまいます。
新しい家での生活で慌ただしいかもしれませんが、お祝いをもらったリストを作成しておくなど、忘れないための工夫をしておきましょう。

マナーを守ったうえで、相手への感謝の思いを胸に、心のこもったお返しを用意しましょう。


まとめ

新築のお祝いをもらった場合、お返しにはさまざまなタブーがあります。
あまりに早くお返しを相手に渡してはいけません。
また、縁起がよくない「火」にまつわるものや、お葬式に使うことが多いお茶などを渡すことはNGだとされています。

さまざまなマナーがあるなかで、実際にお返しを渡すとなると、どんなものを用意すればよいのか悩んでしまうものです。

例えば実用的であるタオルは、定番でありながら、もらって喜ばれるアイテムのひとつです。
タオルは毎日使うものであるため、何枚あってもうれしいものでしょう。

とくに、普段自分では買わないような高級タオルがおすすめです。
吸水性が高いものや肌触りがよいものは、喜ばれること間違いないでしょう。
お祝いのお返しにお悩みの人は、タオルを検討してみてはいかがでしょうか。

ここまで、あくまで一般的なマナーや習慣を記しましたが、それだけにとらわれず「お気持ちを伝える」という視点を重視したほうが良いコミュニケーションにつながることも付け加えさせていただきます。

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