

TRUE TOWEL品質を
生み出すまで
Quality is our Pride.
既製品にはない
“異端児”の糸をつくりあげた
正岡タオルでは初代から
一貫して糸にこだわっている。
世界中から良質な綿をセレクトし、
すべて国内にて紡績。
糸の開発も積極的におこなってきた。
タオルに使用する糸は、20番手、
16番手の糸でつくられることが多いが、
正岡タオルは今までにない
18番手の糸を独自で開発した。


工場長は「正岡タオルの名が
ホテル関係者の間に知れ渡った
きっかけのひとつが、この18番。
僕も元々よその会社におったんですけど、
20番と16番の糸しか見たことなくて。
ここに来て初めて18番をみたときは
衝撃やった」と。
「整経(せいけい)」から、
「筬打ち(おさうち)」、
縫製、検品までの一貫生産は、
創業以来、変わっていない。
「整経」はタテ糸やパイル糸を
一本一本そろえて巻き取り、
1枚のタオルを織り始める一歩手前の過程。
生地の状態を見ながら、
巻き取るスピードや張力などを微調整して
整経機を動かす。
熟練の手と目がものをいう。
「筬打ち(おさうち)」は、
筬と呼ばれる器具で
織物の幅と経糸の密度を整え、
ヨコ糸を打ち込む方式である。
タオルの風合いを決める
大きな要素のひとつだ。
筬打ちはパイルが長いタオルも
作ることができ、
ホテルのタオルのような
高密度な織りを実現する。


既製品にはない
“異端児”の糸をつくりあげた
洗いの達人、河上工芸所
正岡タオルの製造過程は分業制。
糸の選定、「織り」は正岡タオルで。
その後「洗い・染め」は
河上工芸所が請け負っている。
河上工芸所は今治市のとなりに位置する
西条市にある。
水の都と呼ばれる西条は、
石鎚山系の伏流水が地上に湧き出る、
日本でも珍しい自噴地帯だ。
この地では「うちぬき」と呼んでおり、
河上工芸所ではうちぬきの水を使用して、
特殊な水流で繊維の内部まで
丹念にじっくり洗っている。
このうちぬき水、名水百選に選ばれた
飲料用に適した地下水で、
カルシウムやマグネシウムの金属含有量が
非常に少ない軟水の天然水。
河上工芸所では1988年から使用している。


洗いの達人、
河上工芸所
名水百選“うちぬき”による
洗いで、柔らかさを引き出す
今治は良質な軟水に
恵まれているからこそ、
吸水性が高いタオルが
完成するといわれている。
河上工芸所では低温のうちぬき水で
ゆっくり時間をかけて洗い、
綿に付着している不純物を徹底的に除去。
仕上げでは、
精錬剤などの化学薬品は一切使用せず、
天然酵素を使用している。
生地の加工工程で化学薬品を
使用していないので、
綿糸を傷めることなく、
吸水性、通気性よく仕上がる。
また、やさしい水で染めることで
繊細で鮮やかな色の表現が可能にもなる。


名水百選“うちぬき”による洗いで、
柔らかさを引き出す
国内で製造した糸を使用し、
“made in Japan”にこだわって。
5秒ルールなどの独自の品質基準をクリアした
「今治タオルブランド認定商品」
であることは言うまでもない。
歴史に裏打ちされた伝統の職人技があってこそ、
他ではマネのできない
タオルづくりを可能にした。


今治タオルブランド
品質を守るための基準
「5秒ルール」
「水に浮かべ5秒以内に沈み始めること」
が今治タオルブランドの合格基準。
一般的な日本工業規格(JIS)の品質基準は
60秒以内だというから、
今治タオルブランドの吸水性が
いかに優れているかが分かる。
このような基準を満たしたものだけが、
今治タオルブランドのマークを
つけることができる。
既製品にはない糸を研究開発したり、
地組織も独自の密度を採用したり。
そのマニアックなタオルづくりに
熱量をもって取り組む職人たち。
馬鹿みたいに真面目に、一生懸命に、
情熱をかけて。
それが、私たちの信じるものづくり。
これからも自分たちが信じたものを
カタチにしていく。
それがうまくいくかどうかは分からない。
タオルは毎日の必需品だからこそ、
使う人のための想いを込めたものを
つくり続けるだけ。
職人の生きた技術を信じてほしい。


職人の生きた技術を
信じてほしい