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「手間」をかけたタオル

こんな生活があったらいいな、と思うことを提供したい

正岡タオルが送り出すTRUE TOWEL。

目指すところは「新しい定番基準のタオル」であることです。

料理に例えるなら、豪華なフレンチというより、「日本の伝統的な朝食」のようなもの。炊きたての白いご飯に焼鮭そして味噌汁のような、シンプルで普通なのに毎日いただいても飽きない、それでいてしっかりと手間をかけた、普段の生活がもっと楽しくなるような朝ごはん。

見栄えのよい豪華なフレンチはとても刺激的ですが、普段の生活が楽しくなることの方が大事、そんな時代なんだと思います。

すぐ側にあって当たり前のタオル、こんなタオルが当たり前にあったらいいなと思えるような、これからの「定番基準」を目指してTRUE TOWELをつくりあげました

 

 

真面目で優しいものづくりから生まれた、真実のタオル。

「真面目で優しいものづくり」というのは「丁寧に手間をかけてつくっている」という意味。

ただ、タオルは工業製品なので、ある程度の設備を用意すればそれなりのタオルが作れてしまいます。

正岡タオルでは大正10年創業当時からのDNAである、真面目で優しいものづくりをアイデンティティとして手を抜かないタオルつくりを行ってきました。

海外製品が市場を席巻しだした頃、さらにバブルの崩壊時でも、上質な原料を手間をかけて使い適正な価格で 販売していましたが、どんどん注文が減る結果に。


ただ、そんな時代でも手を抜かないタオルつくりを続けていくことで信用が生まれ、同時に世界基準の工場運営、労働環境の整備を行っていくなか、次第にハイクラスホテルに認められ採用されていきました。

手を抜かない、真面目で優しいタオルつくりには「手間」が必要です。味は人によって好みがあるけれど、手間がかかった料理というのは必ず伝わると考えています。

 

 

丁寧に手間をかけてつくっている。


1. 原料となる「糸」への手間

国内で紡績された糸のみを使用します。安心安全はもちろん、安定したクオリティがTRUE TOWELには必須です。

 

SUGOIシリーズでは「中空糸」という糸加工を採用。

中空糸とは、糸の一本一本にマカロニのような穴を持たせた繊維で、この穴によりボリュームを保ちながら重量を軽くすることができるのと、普通の綿の糸に比べると軽くて吸水発散が良く、通気性も良く乾きやすいという特徴をもっています。

また風合いも柔らかく、軽くて乾きやすいという良い面があります。洗濯を何度繰り返しても、糸の中空の形態が変わらないので、その軽やかさは新品同様の風合いを保ちます。

織り糸をよった状態でガスの火にくぐらせ、毛羽を焼き取ってしまう「ガス焼き」の手法を採用。敏感肌の人は、タオルから落ちるごく小さな繊維にすら敏感に反応してしまうもの。毛羽落ちを最小限にすることで、洗濯を繰り返してもゴワゴワになりにくく、心地よい使用感が長く続きます。

SUGOIシリーズの素材となる綿は「サンホーキン綿」。ふくらみやふんわりした風合いに富んだ上質な糸に。

HOTELシリーズの素材は「ピマ綿」を使用。しなやかでやわらかく、滑らかな肌触りが一番の特徴であり「綿のカシミヤ」と呼ばれています。

 

2. 伝統と革新~「織り(製経・製織)」の手間

パイル長や密度、タテ糸とヨコ糸のバランスなど、タオルのデザイン設計に合わせて
調整し織り上げていきます。均一な糸を均一に巻いたビームを準備し、
均一なテンションで織りつけられていくかどうかにより、織物の生産性と品質が左右されます。

HOTELシリーズではホテルのタオルをもっと快適に、という想いから16番糸を選択し、やわらかさとボリューム、そして堅牢性を設計し、それを実現させる、精密機械をコントロールする丁寧かつ熟練の技術と何度もテストを重ねる時間もコストも大事な「手間」。創業からの膨大な時間を要して積み上げてきた職人の技術の腕の見せ所になります。

ハイエンドのホテルから求められるさまざまな質感のリクエストにこたえてきた技術がTRUE TOWELには生かされています。

 

3. 水が育てる「洗い」の手間

TRUE TOWELに神仕上げを!

糸から織りまで要した手間を、この仕上げの工程の良し悪しで決まる「洗い加工(精錬)」。この手間と、特別な水を用いなければTRUE TOWELは生まれませんでした。

 

洗い加工の意義

綿繊維が持っている油脂分、蝋質、ペクチン質、製造中に使用したのりや余分な染料などを落として、綿が本来持っている吸水性を引き出し、同時に糸に付着している不純物や汚れを取り除く加工です。

丹念に時間をかけて洗うタオル。

水洗い→糊抜き洗い→温水洗い→水洗い‥‥、という洗いの工程を、手間を惜しまず、徹底的に、とはいえゆったりと時間をかけて洗うことで、柔軟剤を必要としない、最初から吸水性が高く、肌のことを大切に考えている、まさに「水が育てるタオル」が完成します。

綿本来が持つその豊かな特性を存分に引き出すことが目的です。

 

「うちぬき」という水

四国山脈・石鎚山からの清冽な伏流水(名水:うちぬき)を使っています。

伏流水(=自噴水)は、土壌という自然の濾過装置を介してわき上がってくるので、1年を通じてコンディションの安定した「新鮮な水」です。

TRUE TOWELは一般的に用いられる工業用水を使用していません。使っている贅沢な水は自然濾過された伏流水であり、さらに一年を通じて無菌状態であることが多いのも自慢です。もちろん飲むことができるきれいで安全性の高い水を、惜しみなくたっぷりと使用しています。

 

手間と時間を惜しまず

特殊な水流で繊維の内部まで丹念にじっくりと洗い、不純物や不要の細かい羽毛を除去し、膨張させることにより、綿本来の柔らかさと張り(ボリューム感)を極限まで引き出します。

この風合いは、洗濯に強く、織物の形状も崩れにくく、柔らかさを持続させます。

生地はリラックスさせたまま、その工程はとてもゆったり。洗濯ドラムの容量が60kgなら、入れる生地の量は15kg程度。水の中で生地を漂わせるように洗うことで、生地をリラックスさせたままダメージを与えず、風合いが格段によくなります。

乾燥は、糸へのダメージを抑えるため、短時間で切り上げます。織りも洗いも、乾燥も一貫してゆったり。全行程を通じてパイルの痛みを最小限に抑えることで、柔らかく、通気性や吸水性に優れたタオルができ上がるのです。

 

 

手間をかけたタオル、とってもぜいたくです。

糸の段階から、仕上げまで、ほんとうにぜいたくをさせているタオルなんです。

味は人によって好みがあるけれど、手間がかかった料理というのは必ず伝わると考えています。顧客は手間に対して料金を払ってくれるのだとも思います。

手間をかけること自体が珍しくなっているので、なんだろうと思って近づいてもらえる。そして、ああ、と共感してくれる。珍しさと共感が両立したときに感動してもらえるのだと。